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共犯結構 EP

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「貧乏人、役立たず、誰からも相手にされないやつ、無産階級などは無くなってない。じゃ、パンクはどうやって死ねって言うんだ」
共犯結構は台北の正統派ハードコアパンクバンド。彼らは、ただライブハウスに出現するだけじゃなく、各地の路上にも現れる。このろくでなしパンクたちは2015年の結成以来、すでに東京、沖縄、香港の路上で酔っ払ってひっくり返ってきた。「異郷の人/考えてもわからない/抑圧と搾取の日差しが差し込み/また命を投げ出す(「殺死異鄉人」歌詞より)」もし苦しんだ貧乏人に最後の気力があるならば、彼らの音楽に濃縮されている、ベーシストが連日電線の束を運んでいる様子や、ボーカルがスーパーの前でクソ安いビールを飲みまくってる様子を目にすることだろう。

01不良教育 2:49
02一席之地 2:43
03健康捐 1:29

共犯結構 on indievox:
https://www.indievox.com/accomplicespunx

上の解説は台湾での解説の翻訳。
さあ、無妄合作社と並び愁城二大怪獣と恐れられるうちの一方、共犯結構が登場!
詹秉諺(ヴォーカル)、張皓鈞(ギター)、范秉松(ベース)、鄧文昊(ドラム)の四人編成。
ここ数年、台湾独立音楽シーンで急速に頭角を現してきている共犯結構は、近年台湾での強力な反逆者としての地位を築きつつあり、多くのライブに登場するだけではなく、度々巻き起こる台北での大きなデモには度々現場に現れ、群衆に占拠された現場の路上などで群衆を前にゲリラライブを行う光景もよく目にする。

彼らの反逆心の真髄を目の当たりにしたのは、2016年の香港。
香港は台湾と同じく中国政府の圧力が年々強くなり、自分たちの社会が中国社会に飲み込まれる危機感が強く、そこで抑圧者としての中国に反発する志向は強い。これは台湾香港地域のみんなが持つ共通の当然の意識だ。ただ、それが時として変な方向に行く場合もあり、単なる反中国で中国人を排斥したり、無意味に自分たちを賛美する保守的愛国的になったり、敵の敵ということでアメリカ賛美になったりする流れもある。しかしもちろん、そんなものが単なるクソだということを共犯結構は知っている。そう、何かの権力や強い力に反発する時、別の強者にすがりその威を借りて他者を攻撃するなんて、パンクでもロックでも何でもなく、ただのカス人間のすることだ。
この香港のライブの時、共犯結構はステージ上で突如「資本主義反対」の巨大な横断幕を掲げ、台湾政府がやってる労働者へのひどい仕打ちや、沖縄の米軍基地問題について聴衆に語り、それらに関する曲も歌った。
押し寄せる中国化の波に対抗しつつ、極端化する資本主義にも対抗し、「どれもロクでもないから、結局俺たちがやるしかねえんだよ!」と訴える。おお、本当のパンクだ!

当店、素人の乱界隈との関係で言っても、2016年1月に台北の野外で行われたゲリライベントで会って以来、4月の沖縄ODDLAND、9月「NO LIMIT 東京自治区」、12月香港HIDDEN AGENDA、翌2017年7月台北の「愁城鬧事」など、各地での遭遇率がやたら高い。まさに同じ東アジア地下文化圏をウロつく仲間。

というわけで、このCDもオススメです!

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